『ミラーマン』をもっと冷静に見る
御手洗博士が石室崎に現れた恐竜について語る。 「おそらく、恐竜の骨に宇宙生命で再生したに違いない」 「おそらく」と推量で始めて「違いない」と断定するのは、円谷にありがちな文法ミスだ。アロザの残した高物質ガラスについて語るときは 「おそらくこれ…
警察から逃走中の京太郎が出会った少女が言った。 「アサー!」 これが谷岡ヤスジのマンガに出るギャグだと今日気づいた。『ミラーマン』を冷静に見るを始めたのが2003年、20年かかってやっとこのセリフの意味がわかった。 「やりましたよ、石田さん!」とい…
『ミラーマン』で一番面白いのは16話で、出演者のテンションがとにかく高い。 京太郎は蓮沼博士に娘・悦子(中山麻里)にインタビューしたいと申し込むが、悦子は蓮沼の研究に反対しているという。 京太郎「へえ、なんだかますます会いたくなったな。ハッハ…
竹野博士は、インベーダーにさらわれそうになった息子サトシを取り返して、御手洗博士に言った。 「う、宇宙船です。谷間に不時着してるんです。故障を直すために、私の作った特殊合金T17号が必要なんです」 今回はインベーダーの不手際で起きた事件だった。…
目が見えないままキングザイガーと戦う決意をした京太郎は、鏡の中から朝子に語りかける。 「さよなら、さよなら」 朝子は御手洗博士のもとに行き、こう言った。 「鏡よ、鏡の中から京太郎さんの声が。さよなら、お世話になりました。さよならって」 オイ、…
京太郎は深夜、笛を吹く怪しい女を見た。 「たぶん、僕のカンではインベーダーではないかと」 女が国際会議に出席する科学者の皆殺し計画を話しているところに乗り込んだ京太郎はこう言った。 「貴様、インベーダーだったんだな」 最初からインベーダーと思…
京太郎は、インベーダーにさらわれた吉川技師の息子イサムに 「お兄ちゃん、パパの知り合い?」 と聞かれ、とっさに「うん……そうなんだ」 と言ってしまう。 そして、あさってのイサムの誕生日にプレゼントをすると約束。 「指切りげんまん、ウソついたら針千…
村上と藤本は未確認飛行物体の落下地点に駆け付け、村上は何かの装置を拾う。 「リモコン装置に違いないな」 スイッチを入れると箱が出現した。 「なーるほど、こういう仕掛けになっていたのか」 「なるほど」の変な抑揚が印象に残った。
改めて見ても、日野の笑い声がウザい。日野と御手洗博士の電話。 「そ、波岡の街は時間の止まる壁に包まれている。ハハハハハハハハ ハハハハハハハ。御手洗先生、あの壁を突破してみろ。ハハハハハハ ハハハ」 日野と京太郎の会話。 「ハハハハハハハ、鏡く…
のっけからいろいろと目につく。SGM本部から来た通信がコンピュータから紙テープで出てくるのは時代が感じられるし、オンエアは2月なのに凧揚げとは時期的に違和感がある。 しかし一番おかしいのは、朝子の前に御手洗博士の幻が現れた後だ。 「お嬢さん、心…
この回を改めて見て、ツッコミサイトが成立したわけがわかった。シナリオがグダグダなのである。インベーダーは京太郎を廃墟の地下室に閉じ込め、ミラーマンに変身できなくした。竜ヶ岬では、アイアンが宇宙ミサイル基地を襲っている。 「では鏡くん、この素…
7話を見ると、ひし美さんと会ったミラー・フェスティバルを思い出さずにはいられない。画面のオネーサンが数十年後、私と3時間半もお話してくれるのだ。 で、改めて気になったのが御手洗博士のセリフ。 「おそらく、オカヤマくんの体をインベーダーが占有…
この話は野村由起の 「でも先生、インベーダーはなぜ鏡さんの命なんかを」 というセリフが強烈だが、御手洗博士の説明もおかしい。 「ミラーマンにとって、鏡の中の世界に長く留まることは死を意味する」 鏡の世界にいられないなら、二次元の世界のミラーマ…
放送当時の1月2日『ミラーマン』は休みで、リアルタイムの視聴者も1週間飛ばすと少し久しぶりな感じがしただろう。 鳥を撃っていたシンイチとヨウコが怪鳥インベラーに襲われる同情できない事件で、しかも動けなくなったヨウコを見捨てて逃げたシンイチが…
今回はインベーダーがひき逃げされる話だが、地球侵略を企む者が車にはねられるのがトホホとしか言えない。 3話ではマエダ博士の救出は失敗し、今回はイクオとノブちゃんが別れてしまう。ミラーマンは、人を幸せにしない新しいヒーローである。
3話でひっかかるのは、マエダケイコ博士の次のセリフ。 「そして、主人の命が助けたかったら博士に頼めって。ミラーマンを引き渡すように」 「命を」と言うべきだ。円谷作品は文法がいい加減である。 そして、マエダ博士が助からないのも納得がいかない。
2話はモヤッとくるポイントがふたつある。サブタイトルの「隣り」という表記と、ラストシーン。 一郎「ホントだよ、あんまり心配させんなよ。ね、アコちゃん」 朝子「アコちゃんじゃないわ、ねえ」 朝子を唐突に「アコちゃん」と呼び、みんなでアハハと笑う…
こんな寒いときに『ミラーマン』は始まったのか、当時の人はストーブをつけながら見たのだろう。そんなことを思いながら、第1話を改めて見た。 石田さんの生真面目な性格がよく出ている演技だ。この人が40年ほど後に私のHPをほめるのだから不思議だ。しかし…
よく考えると京太郎は二代目ミラーマンなので、ミラーマンを襲名したのである。 今まで第1話のサブタイトルに疑問を持たなかったのは不思議だ。襲名という言葉を使うと落語家か歌舞伎役者のようだが、「今日からお前がミラーマン」といきなり言われたらやっ…
OP最後の京太郎を「頼りないお兄さん」と感じて、昔は『ミラーマン』に興味が持てなかった。今見てもウルトラシリーズとは違うカラーを持った作品だと思う。 懐かしいという思いがないゆえに、こんなHPになったわけだが、石田さん本人からも好評で公認HPを名…
第3話「消えた超特急」の「午後3時26分ごろ」に突っ込みを入れていたが、福島の震災のとき、NHKのニュースで発生時刻を「14時46分ごろ」と表現していた。 正確には2011年3月11日14時46分18秒で、この18秒のために「ごろ」と言ったようだ。ニュースはわり…