『ミラーマン』を冷静に見る

ーー鏡京太郎(石田信之)も「面白いですね!」と絶賛ーー

石田信之さん、見ていてください。私はがんばります。

 小さい頃の一番うれしかった記憶は妹が生まれたことだ。産婦人科で母の横にいる赤ん坊を初めて見たとき、不思議な気分になったのを覚えている。この世での一番の喜びは命との出会いで、そして一番の苦しみは命との別れである。死はただ悲しく、ただ苦しい。

 しかし、生きている者もいつまでも別れを悲しむ余裕はなく、目の前の現実に向かわなくてはならない。生きる者はただがんばって生き抜くしかないのだ。石田さんとの出会いを意味あるものにするには、私はがんばるしかない。がんばってがんばってがんばり抜くしかない。

 石田さん、私はがんばります。見ていてください。私はがんばり抜きます。