『ミラーマン』を冷静に見る

ーー鏡京太郎(石田信之)も「面白いですね!」と絶賛ーー

10月16日 第45話「少年と黒い大怪獣」をもっと冷静に見る

 ゴンという生物の周りを、マコト少年が歌いながら踊る。

♪むっすめさん よく聞ーけよ

山男にゃ ほーれーるなよー

 「聞ーけよ」と「にゃ」の音程が「違うだろ」と思ってしまう。

 この「山男の歌」という曲が出たのは、舞台が山地だからということに今日やっと気づいた。

 

10月9日 第44話「魔の救出大作戦」をもっと冷静に見る

 何度見ても情けない話で、インベーダーの操縦ミスでマンションに突き刺さったUFOを見ると、「こいつら、やる気あるのか?」という思いしか浮かばない。

 エッちゃんという少女が取り残された状況を、村上が御手洗に

「子供がいた部屋から考えて、ちょうど宇宙船の下あたりじゃないかと思います」

 と説明するが、「ちょうど宇宙船の下あたり」は正確なのか曖昧かよくわからない表現だ。村上だから仕方ないと思えてしまうのも、またしょうもない。

 この回は怪獣は倒されずに逃げてしまうわ、UFOは鉄骨の下敷きになって破壊されるわでグダグダである。『ミラーマン』で最低のエピソードと言っていいと思う。

 

10月2日 第43話「打倒!異次元幽霊怪獣ゴースト」をもっと冷静に見る

 インベーダーは、田宮教授からヴィールス兵器をだまし取って言った。

「始め、あたしはあなたの娘を殺して、その体に乗り移ろうとした。でも、娘の死体は水に飲まれて行方不明それで他の死体を使って、あなたの娘に化けたのさ」

 娘を川に落とす以外に殺す方法はあっただろうにと思わずにいられない。

 

9月25日 第42話「小さなインベーダー ーーインべザウルス登場ーー」をもっと冷静に見る

 サブタイトルを見て、インベーダーの怪獣だから「インべザウルス」は安直じゃないかと思った。

 テレビのロケはオンエアの2か月前で、エキストラの子供たちが思い切り夏服なのがおかしい。

 

9月18日 第41話「謎の異次元怪獣 ーーテロリンガ登場ーー」をもっと冷静に見る

 京太郎が公衆電話をかけようとすると、インベーダーが出た。

「鏡京太郎、いやミラーマン

「誰だ」

「影の惑星から、フハハハハハ、この地球へ来た移住者だ」

 余計な笑いを挟むな。

ミラーマン、われわれは異次元空間を完全にコントロールしているんだ。お前たちが考えているより、われわれはもっともっと怖ろしい力を持っている」

 それだけの力がありながら、無線の技術だけお粗末なのが理解できない。

 

9月11日 第40話「インベーダー移住作戦」をもっと冷静に見る

 京太郎は車を運転しながら、トランシーバーで話しはじめた。

「こちら鏡、由起さん応答してください。由起さん……変だな」

 運転中に通話はまずいだろと思った。

 

9月4日 第39話「怪奇大怪獣 ーーサンガーニ登場ーー」をもっと冷静に見る

 京太郎はほら穴に閉じ込められる。そこへインベーダーが襲ってきた。

「いくらほざいても、光がなくては何もできまい。どうだミラーマン

 この手のピンチに度々会うのに、懐中電灯ぐらい用意しない京太郎が信じられない。